奥日光・中禅寺湖の冬景色
雪景色を求めて、栃木県・奥日光にある中禅寺湖に向かいました。今年は暖冬らしく、訪れた1月下旬は雪がまばら。初日は晴天でしたが山は天候が変わりやすく、雪が降ると景色は一変し、日常と切り離される感覚が面白い撮影でした。今回は、SONY「FX3」とATOMOS 「NINJA」を使い、ProRes RAW収録した映像と使用機材を紹介したいと思います。
RAW収録は前回のレビュー記事から約1年ぶり。内部収録に比べてハイライトからシャドーまで豊富な情報を保持しており、グレーディングが圧倒的に進めやすいのが魅力です。
「G Master」シリーズ
使用したレンズは「G Master」シリーズの単焦点「FE 24mm F1.4 GM」「FE 50mm F1.2 GM」「FE 135mm F1.8 GM」
3本ともSONYらしく解像感があり、ヌケの良い描写をしてくれます。ほとんどのカットを50mmで撮影。Eマウントは純正50mmの選択肢が豊富で、サードパーティも合わせると10本以上。最終的には好みですが、FE 50mm F1.2 GMは解放から解像感がかなり高いのでポートレート撮影ではPlanar派と好みが分かれると思います。AF面での安定性やGMシリーズ共通でカラーバランスを統一できるので、迷ったら同一シリーズで揃えるのがおすすめです。
新登場!ATOMOS 「NINJA」
外部レコーダーで圧倒的なシェアを誇る「NINJA V」の後継機種が登場しました。新型 「NINJA」の外観は前モデル「NINJA V」と同じサイズで端子やネジ位置の変更もなく、従来のアクセサリー類がそのまま使用可能です。色はブラックからガンメタリック(カモカラー)に変わりました。
機能面では、新OS「AtomOS11」を採用。ネットワーク機能の強化や有償オプションだったH.265が標準搭載されるなど細かな点が進化しています。私の主な用途がRAW収録なので恩恵は多くありませんが、メニューアイコンやアシストツールが見やすく改善されたのは嬉しいポイント。液晶は従来から変更ありませんが、高輝度で屋外でも見やすく、モニター単体で現場確認がスムーズに行えるのがモニター&レコーダーの魅力。
大容量バッテリーは重く、移動時の映像確認には不便だったので、互換品の2,600mAhを使用してみました。問題無く使用できましたが、収録時は20分程度で電池切れとなり実用性はありません。価格的には純正バッテリーの代わりに良さそうですが、メーカーサポート外となりますのでご注意を。
あとがき
冬の中禅寺湖はオフシーズン。観光客も少ないことから、広大な自然を独り占めしながら撮影を楽しむことができました。撮影時は風速5m/s以上で、寒さのあまり少し撮っては休憩...を繰り返しながらでしたが、澄んだ空気ときれいな光、雪が降りながらの撮影には、かなりテンションが上がりました。
中禅寺湖の周辺にはホテルや旅館、路線バスもあることからアクセスもしやすいです。近くには戦場ヶ原や滝、神社、被写体のバリエーションも多いことから撮影旅にはおすすめです。夏や紅葉シーズンなどは混雑しますので、オフシーズンにまた訪れたいと思います。
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